2022年海外スタージュ(フランス)報告
2022年8月にフランス・ブザンソンで行なわれた海外スタージュの報告書を掲載します。
2022年フランス海外研修報告_日本語.pdf
2022年フランス海外研修報告_仏語.pdf
2022年8月にフランス・ブザンソンで行なわれた海外スタージュの報告書を掲載します。
2022年フランス海外研修報告_日本語.pdf
2022年フランス海外研修報告_仏語.pdf
時間割(印刷用pdf)
DIMANCHE 23/03
13h00-14h00 | Scéance d'ouverture |
14h00-16h00 | MODULE 1 : Théorie de l'apprentissage et apprentissage des langues |
Théories de l'apprentissage (du behaviourisme au cognitivisme) et grands courants | |
méthodologiques de l'apprentissage des langues (de l'audio-oral à l'apprentissage | |
par tâches) | |
Valérie Lemeunier (CIEP) | |
16h30-18h00 | MODULE 6 : Pratiques de classe - coordinatrice |
Observation, pratique en situation, évaluation et auto-évaluation. | |
Christelle Le Calvé (Institut) | |
4 tuteurs : Keiko Uzawa, Ryoko Iida, Naoko Hiramatsu, Ryoji Tsuchiya (SJDF) |
10h00-13h00 | MODULE 2 : Méthodologie du FLE |
Méthodologie de l’enseignement du FLE : approche communicative, centration | |
sur l’apprenant, démarches inductives/déductives, utilisation du document. | |
Christelle Le Calvé (Institut) & Sachiko Tanaka (SJDF) | |
14h00-16h00 | MODULE 1 : Théorie de l'apprentissage et apprentissage des langues |
16h30-18h00 | MODULE 6 : Pratique de classe Observation |
10h00-13h00 | MODULE 3 : Linguistique : morpho-syntaxe, phonologie, kinésique |
Savoirs scientifiques sur l’objet de l’apprentissage (la communication française). | |
Keiko Uzawa (Institut) & Atsuko Koishi (SJDF) | |
14h00-16h00 | MODULE 2 : Méthodologie du FLE |
16h30-18h00 | MODULE 6 : Pratique de classe Préparation des interventions |
10h00-13h00 | MODULE 4 : L'enseignant et le groupe classe |
Animation de classe, autoscopie, gestion d’un groupe, analyse transactionnelle. | |
Olivier Massé (Institut) | |
14h00-16h00 | MODULE 3 : Linguistique : morpho-syntaxe, phonologie, kinésique |
16h30-18h00 | MODULE 6 : Pratique de classe Intervention |
19h00-20h30 | MODULE 5 : Problématiques culturelles françaises et contemporaines |
Conférence optionnelle ouverte au public | |
Keiji Suzuki (SJLLF) |
10h00-13h00 | MODULE 5 : Problematiques culturelles francaises et contemporaines |
Savoirs scientifique sur la dimension culturelle et sur la civilisation francaise | |
grands reperes, outils de reference. | |
Moriyuki Hoshino (SJLLF) | |
14h00-16h00 | MODULE 6 :Pratiques de classe mise en commun |
16h00-16h30 | Rencontre des editeurs |
16h30-18h00 | Evaluation pot de fin de stage |
Valérie Lemeunier est titulaire d'un doctorat de didactologie des langues et des cultures (français langue étrangère), sous la direction du Professeur Louis Porcher, à l'université de Paris 3 - Sorbonne Nouvelle. Elle a occupé différentes fonctions dans le domaine du FLE. Elle a été pendant quelques années déléguée pédagogique pour les éditions Didier-Hatier en Grèce à Athènes. Elle a également été professeur de français langue étrangère et conseillère pédagogique en Espagne, au Cavilam à Vichy, et à l'école Accord à Paris. Elle fut chargée de cours à l'université Paris 6 puis à Paris 3.
Par ailleurs, Valérie Lemeunier a occupé les fonctions d'attachée linguistique à Ankara en Turquie de 1991 à 1993 où elle a conçu des projets de coopération (formations des enseignants, conception de matériels pédagogiques). Elle a également été directrice de l'Institut français d'Amérique Latine à l'Ambassade de France à Mexico.
Valérie Lemeunier est actuellement chargée de programme au département Langue française du Centre international d'études pédagogiques de Sèvres (CIEP) : elle est responsable des dossiers d'ingénierie pédagogique en FLE ; elle est chef de projet du dispositif de formation à distance des enseignants de FLE (ProFle) ; elle est également experte en contrôle de qualité des produits de formation en FLE.
日本フランス語フランス文学会、日本フランス語教育学会、駐日フランス大使館の三者は次の要領で、フランス語教育国内スタージュを共催します。参加を希望される方は募集要項にしたがってご応募下さい。
2008年フランス語教育国内スタージュ募集要項
主催:日本フランス語フランス文学会 日本フランス語教育学会 駐日フランス大使館
期日:2008年3月23日(日)13時 ~ 3月27日(木)18時30分
会場:東京日仏学院(飯田橋)
東京都新宿区船河原町15(JR・東京メトロ飯田橋駅徒歩5分)
目的と概要:言語教育にかかわる分野を概観し、フランス語教授法および教育技能について基礎知識を習得する。フランスの研修機関からの派遣講師と日本でのフランス語教育の専門家を講師として、5日間の集中研修を行う。講義・演習を含めた研修内容により、参加者各自の教育活動の実情に即して改善するべき課題を明確にする。修了者には日本フランス語フランス文学会、日本フランス語教育学会、駐日フランス大使館文化部による修了証が与えられる。本スタージュ修了者のうち10名程度がフランス大使館により選抜されて2008年夏にフランスで実施される教員対象の研修コースに派遣される予定である。(*)
募集人数:20名程度。応募者から主催者が書類選考する。
応募資格:日本フランス語フランス文学会または日本フランス語教育学会の会員であって現在フランス語教育にたずさわっている教員もしくは近い将来たずさわることを希望する大学院生。
参加費:16,000円
滞在費補助:遠隔地からの参加者でホテル等に宿泊する参加者には1泊5,000円の滞在費補助を行う。
提出書類:参加申込書と応募書類1、2およびアンケートをフランス語教育国内スタージュ事務局宛てに角2封筒(A4の大きさ)で郵送すること。
応募期間:2007年11月12日~2007年12月15日
応募・問い合せ:フランス語教育国内スタージュ事務局
住所:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25 日仏会館505
日本フランス語フランス文学会気付
電話:03-3443-6671 fax:03-3443-6672 E-mail : sjllf@jade.dti.ne.jp
*フランスにおける夏季研修の選抜について
フランス大使館文化部から下記の基準が示されています。
Critères de sélection des candidats boursiers à la formation professionnelle en France (juillet/août)
La sélection des stagiaires du stage de mars se fera collégialement entre la SJDF, la SJLLF et le Service culturel de l'Ambassade de France. Au contraire, la sélection des professeurs boursiers relève uniquement du Service culturel.
Afin de sélectionner les professeurs boursiers et stagiaires (formation professionnelle en France durant l'été 2008), le Service culturel retiendra les critères de sélection suivants :
模擬授業 講師の感想
今年は17名の受講者を2つのグループに分けて、一つはIsabelle Morieux さん、もう1つを私が担当しました。教えた経験のない学生からかなり長い経験のある方まで様々な受講者がいましたが、教材については皆同じ状況にするため、出版されたばかりのAlors ? というテキストを使用して、あらかじめ提示された枠組み(学習者、授業時間数、等の指定)の中で受講者一人一人に15分~20分程度の模擬授業をフランス語で行っていただきました。
今回の模擬授業が全く初めての「授業」となる方にとっては不安なことも多かったと思いますし、また経験豊かな方にとっても生徒役が他の受講者やオーガナイザーメンバー、講師たちという雰囲気の中で授業をすることは短時間ではあってもとても緊張する経験だったことでしょう。
しかし、そんな緊張する状況にも関わらず、受講者たちは各自の設定した授業目標に従って様々なタイプの工夫を凝らしたactivitéを実践してくれました。他人の真似をするのではなく、各自が自分のカラーを出した模擬授業になりました。生徒役の皆さんからは有益で具体的なアドバイスがなされ、受講者にとっては「自分でも知らなかったことを知る」機会になったことと思います。受講者の皆さんの短時間での授業準備と、フランス語で模擬授業を行った勇気に心から敬意を表します。Merci beaucoup à tous ! (中村公子)
模擬授業 事務局スタッフの見学記1
招聘講師イザベル・モリュー氏が進行役の模擬授業では、9名のスタジエールが発表した。教室では本スタージュで講師を務めた飯田、鵜澤およびスタッフから鈴木幹事長、有田総務、途中から部員の明石が傍聴し、スタジエールの模擬授業が終わるごとにコメントした。講師のお二人からは、声の出し方やボードの使い方、ハンドアウトの指示文の是非など手厳しい助言が多かったが、それも授業を経験しているからであろう、スタジエールらは謙虚に聞き入っていた。かつて留学中にパリ第3大学の教授がレバノン人の発表者に対して言った印象深いことば、「前を向くんだ、原稿を読むな。たとえ、しどろもどろになっても、相手の目を見て話すんだ」を、わたしも繰り返していた。模擬授業はすべてフランス語でなされ、これまで授業経験のない学生にはかなりの負担だったと思われるが、それでも模擬授業の共通教材としたAlors ? を使いこなして見事な発表が相次いだ。昨年と比較して、よく練られた、破綻の少ない授業が多かったように思う。それはdocument authentiqueを自分で授業に加工したケースが相次いだ昨年と較べ、一応、教科書に編集されたテクストを使いこなす点に努力が集中したからであろう。
モリューさんとは初日の食事会で、フランス語のみの模擬授業は経験の浅いスタジエールには負担が多すぎないか、と水を向けたところ、自分はintransigeanteだから断固としてフランスでの研修のようにする、とおっしゃったので少し議論になっていたが、スタジエールのパフォーマンスがこちらの杞憂であったことを証明した恰好になった。とはいえ、他のスタジエールを生徒(apprenant)に見立てての模擬授業では、発表者が不自然さを意識して固くなったり、思わぬリアクションに対応しきれなかったりと、苦労のあとがしのばれた。来年は、本物の学生(たとえば日仏学院の)を教室に連れてきてもよいかもしれない。
スタージュ全体 事務局スタッフの見学記2
3日間の短期間の講習と研修にもかかわらず、現場教員と教員志望の学生からなるstagiairesはそれらをさまざまにアプローチして検証し実験的体験したことを、多様な模擬授業として表現できたと思う。自己紹介を授業の導入として活用したり、参加型の授業を目指して全身のリズムで語彙習得を試みたり、最新のFLEの教科書Alors ? の写真映像の文化的読みとりとした活用したり、実物提示による参加型授業を試みたりとたいへん刺激的な模擬授業でした。そして、それを参観した講師陣や事務局スタッフのコメントも構築的で、stagiairesはそれを積極的に今後の教育経験に反映させる熱意があった。成功したstageだったろう。
まとめ
2007年度のスタージュは、日本フランス語フランス文学会・日本フランス語教育学会・フランス大使館による共催という新しい体制で開催された第2回目にあたる。今年から会場を飯田橋の東京日仏学院に移し、3月25日(日)の開会式に引き続いて、その後3日間の日程が順調に遂行された。総勢17名の参加者は、フランス語教員を目指す大学院生から、教育経験が既に豊富なベテラン教師まで、このうえなく多様性に富み、お互いに刺激を与え合うには絶好のメンバーとなった。招聘講師のイザベル・モリユ氏(CAVILAM)は、Méthodologie du FLEやMéthodologie des documents authentiques écrits / oraux の講義を通じて、フランスからの新風をもたらした。さらに「発音をどう教えるか」(鵜沢恵子氏)、「文法をどう教えるか」(中井珠子氏)、Cadre commun de référence & DELF/ DALF(クリステル・ル・カルベ氏)、「教材活用」(飯田良子氏)、「日本人教員とフランス人教員との協力による授業運営」(國枝孝弘氏およびパトリス・ルロワ氏)など、各分野にわたる興味深い講義が、参加者の語学教育に対する関心を高めた。中村公子氏は、招聘講師と共に携わるスタジエールの模擬授業に向けて、初日から最終日まで大変精力的に活動された。このフランス語による模擬授業は、スタジエールにとって貴重な体験となったようであった。総括の討論会では、スタジエール・講師・スタッフのあいだで、感慨深く有意義な感想やコメントが交わされた。新体制による2年の経験をふまえて、スタージュがさらに充実したものとなるよう進化して行くことを願いたい。(明石伸子)
9h20-10h50, 11h00-12h30
模擬授業(1)(2):教案の発表 (Isabelle MORIEUX、中村公子)
14h00-16h45
模擬授業(3):討論・まとめ(Isabelle MORIEUX、中村公子+出席可能な講師全員)
与えられた教材からそれぞれが組み立てた教案に従って模擬授業を行います。Stagiairesを2つのグループに分け、1つのグループはIsabelle MORIEUXが担当し、もう1つのグループを中村が担当します。各グループ9名ずつ、1人あたり15分程度を予定しています。「模擬授業」を行う順番は当日発表します。なお、当日の具体的な進め方は「模擬授業準備」のséanceで説明します。また、当日は都合のつく講師や準備委員会メンバーもどちらかのグループに参加してくれることになっています。
(担当者から一言)
他の受講生の方々や出席している講師たち、スタージュ準備委員会メンバーの方たちを学習者に見立てて実際に授業をしてみましょう。実際に教壇に立っている方も、まだ教えていない方も、たとえ短い時間でも人前で授業をするのは不安なものです。でも、怖がらないでください。学習者役の講師たちや委員会メンバーは、皆さんがそれぞれに「自分らしさ」をより出せる授業にするために心から応援しています。他の人と比べたり、授業評価をするためのものではありません。
授業には個性が反映されますが、その授業を観察する側についても同じことが言えます。受け取り方は個人によって差があります。それは各自の持つ価値観や考え方の違いから当然のことです。従って、寄せられるコメントは様々でしょう。ある人にとっては「良い」と思われることが、別の人には「物足りない」と思われるかもしれません。でも、これは実際の授業で「ある学生(生徒)には……」というのと同じことです。大切なのは、日頃、「自分では気づかないことを知ること」です。「とらえ方」は個人の数と同じだけあります。そういうコメントは決して決定的なものではありません。受講者の皆さんが、このスタージュ後(あるいは、もっと先の将来)、フランス語教育に携わっていかれる時の参考材料としていただければ幸いです。 Bonne continuation !