2022年海外スタージュ(フランス)報告
2022年8月にフランス・ブザンソンで行なわれた海外スタージュの報告書を掲載します。
2022年フランス海外研修報告_日本語.pdf
2022年フランス海外研修報告_仏語.pdf
2022年8月にフランス・ブザンソンで行なわれた海外スタージュの報告書を掲載します。
2022年フランス海外研修報告_日本語.pdf
2022年フランス海外研修報告_仏語.pdf
9h20-10h50
Cadre européen commun de référence et les certifications françaises : DELF, DALF et TCF.
( Mme Le Calve)
Cadre européen commun de référence, connu aussi sous le terme CECR, est le résultat d'un long travail de recherche dans le domaine de la pédagogie des langues vivantes au sein de l'Europe. Ce livre regroupe toutes les données théoriques utiles aux enseignants ou auteurs de manuels pour concevoir et réaliser leur progression pédagogique ; il présente également toutes les compétences à faire acquérir aux apprenants. Cet instrument a favorisé l'apparition d'une certaine homogénéité dans les cursus européens et permet une meilleure lisibilité du niveau des étudiants et des compétences acquises. C'est ainsi que le Cadre est devenu la base et la source de tous les manuels de langues vivantes étrangères en Europe et des certifications françaises et plus largement européennes.
Après quelques informations générales servant à vous montrer l'origine et les objectifs de ce Cadre, nous verrons d'une part comment sont mis en pratique ces objectifs dans la création des certifications françaises (DELF, DALF et TCF) ; d'autre part comment vous pourriez utiliser ce Cadre et ces certifications dans votre pratique pédagogique.
11h00-13h00
教材分析 analyse du matériel / Nouveaux outils pédagogiques
( Mme Iida 飯田+M. Riveau)
La première partie de cet atelier sera consacrée au matériel pédagogique "classique", c'est-à-dire, au manuel.
Nous aborderons d'abord les points suivants:
Présentation des séances
9h20-10h50
教授法1 méthodologie du FLE(1)(M. Canier+Mme Tanaka 田中)
11h00-12h30
教授法2 méthodologie du FLE(2)(M. Canier+Mme Tanaka 田中)
このプレスタージュ、さらに夏のフランスにおける教師研修では、「教授法」にかかわる様々な側面について、具体的に、そして詳細に検討する機会が提供されます。しかし、各論に入っていくまえに、そもそも「教授法」とはいったい何を指すのか、「教授法」について取り扱うことは「何をどのように考える」ことなのかということを確認しておくことが必要でしょう。「教授法」を取り扱うFLE(Français
langue étrangère)という分野がどのようにかたちづくられ、変遷を経て現在に至ったのかを簡潔にたどると同時に、「学習」と「教育」の展開される環境を構成する要素にはどのようなものがあり、互いにどのように関連しているのかについて考察します。わたしたち現場でフランス語教育にたずさわる教員にとって、「教授法」の考え方を知ることが「何のために」「どのように」役立つものなのかということを具体的に考えるための手がかりをつかんでいただくことが、このアトリエの主目的です。Canierと田中が連携して講義(日本語およびフランス語)をおこない、一部ディスカッションを含みます。
14h00-15h30
日本人教員とフランス人教員との協力による授業立案と運営
Programmation et pratique de classe par la coordination
entre les professeurs japonais et français
(M. Kunieda 國枝+M. Leroy)
週2回のフランス語の授業(フランス語ネイティブと日本人講師)
を想定して、この枠組みでのオーラル能力の向上を目指した、
カリキュラム、授業構築の方法について述べる。また、参加者と
ともに具体的な授業活動を考え、実際にモデルケースを実践して
みることを考えている。特に、講師間のコミュニケーションの仕方、
真に目指されるオーラル能力について言及する。
15h45-17h15
文法をどう教えるか
Méthodologie de l'enseignement de la grammaire : comment traiter la grammaire dans une classe de français au Japon? (M. Koishi 小石)
Dans cet atelier nous voulons traiter les points suivants :
1. typologie des grammaires ( Quand nous disons « enseigner la grammaire », qu'est-ce que nous entendons par là? )
2. grammaire explicite / grammaire implicite : avantages et défauts de chaque méthode
3. utilisation de la métalangue
4. typologie des exercices
5. progression linéaire / progression spirale
La dernière moitié de l'atelier sera consacrée à un exercice portant sur un point particulier de la grammaire. S'il reste du temps, l'animateur montrera comment il s'y prend dans sa classe, en prenant un exemple précis : les articles.
招聘講師のYves Canier 氏は、1951年生まれ。
Agrégation を取得後、エジプト、モロッコ、トルコで14年間に
わたって外国語としてのフランス語(FLE)の教育に従事。
フランスに帰国後は、ブザンソンにあるl'Institut Universitaire de
Formation des Maîtresで母語としてのフランス語の教員の養成
にも携わったベテラン教員養成専門家です。
現在は、ブザンソン フランシュコンテ大学応用言語センター
(Université de Besançon Franche-Comté, Centre de LinguistiqueAppliquée)でフランス語コース("Langue, culture et société")のコーディネータを務めると同時に、夏季教員研修"Formation / Perfectionnement pour professerurs de FLE et formateurs "の8月期のコーディネータを兼任し、各国から参加する
多数の現職フランス語教員を受け入れる立場にあります。
"Tempo 1","Tempo 2", "Studio "などの教材群(いずれもDidier-Hatier社刊)を開発した著者グループの一人で、フランス語教授法、とりわけ画像の利用、教室でのさまざまな学習活動の運用と教育技術、文学作品テクストの教育利用、DELF・DALFなどコミュニケーション能力の到達度評価の考え方とそれを前提とした学習活動の展開など、教育現場における実践的な教育方法を専門分野としています。
スタージュでは、これらの経験をふまえ、参加型の実践的なアトリエを予定しています。
スタージュとは?
フランス語教授法および教育技能について基礎知識を習得することを目的とした研修会です。さらに技能をブラッシュアップしたいと考えているフランス語教員や、将来、フランス語教育にたずさわることを希望している大学院生などを対象としています。日本フランス語フランス文学会、日本フランス語教育学会、在日フランス大使館の共催です。毎年3月下旬に東京で開催しています。
春の国内スタージュと夏のフランス・スタージュ
春の国内スタージュ(フランス語教育国内スタージュ)は、短期集中型の国内教育研修で、春休みに開催されます。講師は、フランスの研修機関からの派遣講師と日本でのフランス語教育の専門家で、講義・演習を含めた研修によって、参加者各自の教育活動の実情に即して改善すべき課題を明確にします。
春のスタージュの修了者から選抜されて、その年の夏のフランス・スタージュ(フランスで実施される教師研修コース)に派遣されます。夏のフランス・スタージュの参加者には、約1か月の研修期間中の授業料と滞在費がフランス政府によって支弁されます。
参加資格
日本フランス語フランス文学会または日本フランス語教育学会の会員で、現在フランス語教育にたずさわっている教員もしくは近い将来たずさわることを希望する大学院生。