フランス語教育国内スタージュ(Stage)

2023年3月18日 18時30分 [sjllf]

3月18日 Pierre-Yves Roux 氏 講演会

案内

2023年のフランス語教育国内スタージュ招聘講師、Pierre-Yves Roux 氏による講演会が下記の通り開かれます。詳細は添付の案内をご参照ください。

日時:3月18日(土)18:30-20:00 (18:15開場予定)

場所:アンスティチュ・フランセ東京、カンファレンスルーム

主題:La médiation linguistique en cours de FLE : définition et typologie, enjeux didactiques et activités pour la classe

言語:フランス語(通訳なし)

対象:どなたでもご参加いただけます

参加費:無料(要事前登録・申し込み先着順 https://forms.gle/NBQDy1SBTjFdcKEb8
座席に限りがございます。Google formsによる参加申し込み先着順とさせていただきます。
スタージュ受講生は、プログラムの一環ですので、登録の必要はありません。

conference2023affiche.pdf

過去のスタージュ

2009年3月24日 11時31分 [WEB担当]

Mardi 24 mars 2009

2009


10h00-11h30
Utilisation de TICE
國枝孝弘(慶応義塾大学)

 外国語教育はメディアとの深い関連をもって歩んできました。本だけで勉強したという学習者は今はほとんどいないのではないでしょうか。カセットやCD、ヴィデオなど、外国語学習にはさまざまなメディアが使われてきました。なかでもコンピュータの教育現場での活用は「パラダイム・シフト」と呼んでもおかしくないほど、学習環境に大きな変化をもたらしています。このアトリエでは、具体的な実践例を紹介しながら、TICE (technologie de l'information et de la communication pour l'enseignement)がもたらす新たな教育の可能性について、みなさんと一緒に考えていきます。

 とはいえ、ITの外国語教育への活用は端緒についたばかりですし、e-learningと一口にいっても、WEB教材, podcast、遠隔TV会議、LMS(learning management system)など、実に様々です。このアトリエでは焦点をしぼるために、「自律」と「交流」というキーワードから、ITを用いた学習のあり方にアプローチしていきます。

 その際にもっとも大事なことは、コンピュータはあくまで「手段」であり、どのような学習目標をたてるかによって、その手段の生かし方は変わってくるという点です。

 教育の目的をどこに定め、学習者のどんな力を育てるために、どのようなカリキュラムを設計して、その中でどのようなテクノロジーを使うのか ― 教育、学習者、そして学習環境をトータルに考えながら、TICEにしかできないことの見極めをみなさんと行ないたいと考えています。

11h40-13h10, 14h20-15h50
Pratique de classe
II. Présentation du plan de leçon

Christelle LE CALVÉ、中村公子+出席可能な講師+運営委員会メンバー

 与えられた教材からそれぞれが組み立てた教案に従って模擬授業を行います。Stagiaires を二つのグループに分け、一つのグループは Christelle Le Calvé が担当し、もう一つのグループを中村が担当します。各グループ9名ずつ、一人あたり15分程度を予定しています。

 「模擬授業」を行う順番は前日のséance中に発表します。なお、当日の具体的な進め方は前日のséanceで説明します。また、当日は都合のつく講師や運営委員会メンバーもどちらかのグループに、学生たちと共に参加してくれることになっています。

(担当者から一言)
 この模擬授業に参加してくれる学生たちと一緒に、他の受講生の方々や出席している講師たち、スタージュ運営委員会メンバーの方たちを学習者に見立てて実際に授業をしてみましょう。実際に教壇に立っている方も、まだ教えていない方も、たとえ短い時間でも人前で授業をするのは不安なものです。でも、怖がらないでください。学習者役の講師たちや委員会メンバーは、皆さんがそれぞれに「自分らしさ」をより出せる授業にするために心から応援しています。他の人と比べたり、授業評価をするためのものではありません。

16h00-17h50
Pratique de classe
III. Mise en commun

Christelle LE CALVÉ、中村公子+出席可能な講師+準備委員会メンバー

 この最後のséanceでは、stagiairesの模擬授業を終えての感想や反省、また実現が困難だったことなどをざっくばらんに話し合いましょう。参加している講師たちや委員会メンバーの経験に基づく貴重なアドバイスやテクニックが聞き出せるかもしれません!また、それまで自分では気づかなかった様々なことについてのコメントも受け取られることでしょう。それは時として自分の意図したこととは違うことかもしれません。

 授業には個性が反映されますが、その授業を観察する側についても同じことが言えます。 受け取り方は個人によって差があります。それは各自の持つ価値観や考え方の違いから当然のことです。従って、寄せられるコメントは様々でしょう。ある人にとっては「良い」と思われることが、別の人には「物足りない」と思われるかもしれません。でも、これは実際の授業で「ある学生(生徒)には・・・」というのと同じことです。大切なのは、日頃、「自分では気づかないことを知ること」です。「とらえ方」は個人の数と同じだけあります。そういうコメントは決して決定的なものではありません。受講者の皆さんが、このスタージュ後(あるいは、もっと先の将来)、フランス語教育に携わっていかれる時の参考材料として(今回のコメントを活かして)いただければ幸いです。Bonne continuation !