1998年度春季大会報告
ニュース100号(1998.7.15)より
総務 小林茂
1998年度春季大会は、5月30日(土)、31日(日)の両日、成城大学において開催された。また、29日(金)には、各種委員会、合同役員会が同大学で行われた。大会参加者は、743の多くにのぼった。
なお、1997年度春季大会第1日目の特別講演およびシンポジウムの記録が、主催校学習院大学文学部フランス文学科によって『小説・演劇・言葉』として刊行され、今大会の参加者に無償で配布された。経緯については、同記録編集後記に詳しいが、学会活動の印刷刊行のために学習院大学スタッフの払われたご努力と、学会員へのご配慮に、経緯と感謝を表したい。
さて、今大会第1日目、開会式が西﨑愛子氏司会で行われ、西節夫氏の開会の辞、南博方成城大学学長の歓迎挨拶、阿部良雄学会会長の挨拶で開会した。その後、金沢公子氏司会で、Audré Kleinアルザス開発公社相殺の講演、ついで、有田英也氏司会によるシンポジウム《現代フランス文学の翻訳と多文化状況》が、星埜守之、小森陽一、西永良成、中地義和各氏の参加で行われ、満場の会場は議論に聴き入った。
夕刻6時よりフランス大使館公邸において、恒例の歓迎レセプションが催された。
第2日目は、午前・午後にまたがる分科会発表とコンピュータ・ワークショップをおえて、恒川邦夫氏司会で文化使節の作家Maryse Condé夫人の特別講演が行われた。高原照弘氏司会で、篠田一夫氏による渡仏スタージュ報告がなされた後に総会が開かれ、早川基氏の閉会の辞によって、大会は終了した。新宿に会場を移して、中條屋進氏の司会で懇親会が開かれ、西節夫氏の開宴の辞、本間長世成城学園長挨拶、菅野昭正学会副会長乾杯の辞にはじまり、充分な葡萄酒に潤された宴は、Maryse Condé夫人、フランス大使館文化参事官Christian Morieux氏、永年の滞在協力の後職務を離れる語学担当官Jean Maiffredy氏の挨拶をはさんで、賑やかに運ばれたが、一之瀬正興氏、北山研二氏の閉会の辞に名残を惜しんだ。
大会の運営にあたられた主催校スタッフに、深甚の感謝を表したい。いま、学会事務局の霜山恭子、大谷克子、丸山理絵の各書記の協力にお礼申し上げる。