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2018年11月7日 23時07分 [広報委員会]

「マルグリット・デュラス 声の<幻前>ー小説・戯曲・映画」

イベント
国際シンポジウム「マルグリット・デュラス 声の<幻前>ー小説・戯曲・映画」

エクリチュール(書くこと)に生涯を捧げたマルグリット・デュラスは〈声〉にこだわった作家でもあった。作品において、おしゃべり、抑揚、歌、叫び、沈黙などが独特の重要性を帯びるだけではない。デュラス自身が、自作の朗読やインタビュー、あるいは映画において独特の声を響かせてもいた。しかも、デュラスにおける〈声〉は、なにか充実した内面を表現するものというよりは、どこか別のところから響いてくる非人称的ないし匿名の声であるような印象を与えるものであり、 日常と異なる空間が現出させるものでもある。小説、戯曲、映画をあらためて読み解くことを通じて、こうした〈声〉の「幻前」に迫る。

日時:2018年12月1日(土) 10:30~18:00
場所:アンスティチュ・フランセ関西(京都) 稲畑ホール
同時通訳・入場無料

第1部 虚空と沈黙
森本淳生:「夜明けの光」のセレナーデを歌うのは誰か?ー『かくも長き不在』における<声>の幻前

立木康介:声なき身体、静かなる犯罪ー『イギリスの愛人』に寄せて

第2部 映画と<声>
関未玲:デュラス、声をめぐるエクリチュールの試みー声の現前と不在の間で

橋本知子:声とまぼろしの風景ーデュラス、足立、ストローブ=ユイレ、ポレにおける移動撮影

第3部
澤田直:どのように呼びかける(呼ぶ)のかーマルグリット・デュラスにおける名前の力

ジル・フィリップ:声に対するある種の違和感?

添付ファイル(PDF):affiche1.pdf affiche2.pdf

また以下のリンクもご参照ください。

https://www.institutfrancais.jp/kansai/fr/events-manager/duras20181201/