日本フランス語フランス文学会
 
トップページ > スタージュ> 過去のスタージュ 

過去のスタージュ

過去のスタージュ >> 記事詳細

2011/03/22

2011年フランス語教育国内スタージュおよびPierre-Yves Roux氏公開中止

| by WEB担当
 東北地方で起きました今回の震災では、まだM7以上の大きな余震が予想されており、福島第一原発では爆発が起き、放射能の拡散が危惧されております。そのため、フランス大使館はフランス人の東京への渡航を自粛するよう要請しており、今回スタージュの講座を担当しますフランス人講師も東京へ来ることが難しくなりました。また、東京日仏学院では地震のために建物に補修工事が必要になり、教室の使用が不可能になりました。さらには、本日より実施されています計画停電のために、明日以降も交通手段に混乱が予想され、皆さまの来校の安全を保証することができません。

 このような理由から、スタージュ運営委員会では、誠に残念ではございますが今年度のフランス語教育国内スタージュの開催を中止することを決定いたしました。またこれに伴いまして3月21日に予定されていましたPierre-Yves Roux氏の公開アトリエも中止いたします。このような事態となりましたことを深くお詫び申し上げるとともに、なにとぞご了承下さいますようお願い申し上げます。

フランス語教育国内スタージュ運営委員会

「開催中止」:震災の影響を考慮し、開催を中止いたしました。

[授業内容][2011]Mardi 22 mars : Stage de mars 2011 スタージュ講座概要(4)

Mars 22 mars

9h30 – 11h30

Comment enseigner la grammaire ?

文法をどう教えるか?

山根祐佳(慶應義塾大学
 入門レベルや初級のクラスを教えていると、「フランス語」ではなく、「フランス語文法」を教えているように思えることがあります。教室で初級レベルまでを教える場合、文法の比重が比較的高くなることは否めません。そして、これは、フランス語は習いたいが文法は習いたくない(!)学習者にとって、授業が眠く退屈なつらい時間となってしまうことの一因となります。

 しかし、当然のことですが、文法を無視してフランス語を身につけることはできません。

 文法の必要性(または有用性と言ってもいいでしょう)を多少なりとも自覚すれば、学習者は興味を持ち文法に取り組むことができるはずです。このアトリエでは、学習者がその必要性や有用性を感じながら、文法を学ぶことのできる授業を、みなさんといっしょに考えてみたいと思います。

11h40 – 13h10

Comment enseigner la littérature ?

文学をどのように教えるか?

湯沢英彦(明治学院大学
「文学をどのように教えるか」という問いは、「文学をなぜ教えるのか」という問いと表裏一体のものでしょう。そこでこの授業ではまず、昨今のフランスにおける文学の存在理由をめぐる議論のいくつかを紹介し、なかでも「モラル」や「人生の意味」を強く押し出す論調に注目したいと思います。それを踏まえつつ、フランス語の初歩を履修した大学2年生のクラスを想定し、具体的なテクストを使いながら、授業展開の工夫をいくつか提示する予定です。たいへん困難な課題ですが、外国語で書かれた文学作品を読むという、これ以上ない「他者理解」の現場の演出をみなさんと一緒に考えたいと思います。

14h00 – 17h30, 17h30 - 18h10

Pratique de classe : Présentation / Pratique de classe : Mise en commun

模擬授業 /模擬授業の総括


常盤僚子(東京日仏学院)、中村公子(獨協大学)
 与えられた教材を用い、stagiairesの皆さんが組み立てた教案に従って模擬授業を行っていただきます。一人あたり10分程度で、自分以外のstagiairesを学習者に見立てて授業をしてください。発表の順番は当日発表します。

 自分以外のstagiaireが授業を行う際には、観察者として気づいたことをメモしてください。それをもとにあとで意見交換を行います。

  当日は、授業見学にご協力いただいた東京日仏学院の飯田良子さんと鵜澤恵子さんにコメンテーターとして参加していただくほか、都合のつく講師や準備委員会メンバーも見学する予定になっています。

<担当者より一言>
 教職経験の豊富な方も、そうでない方も、たとえ短い時間でも授業を見られるのはとても緊張するものです。でも、ここは皆さんのパフォーマンスを評価・査定する場ではありません。あくまでご自身が普段の授業を振り返り、新しい発見をし、それぞれの個性や職場環境に合った授業スタイルを練り上げていただくための一つのプロセスですので、怖がらずに新しいことに挑戦してみてください。この模擬授業が皆さんの「自分の授業スタイル」を見つける一助となれば、私たちもとてもうれしく思います。
20:31 | 2011