2002年度秋季総会報告
ニュース112号(2002.12.5)より
幹事長 永見文雄 |
議長 末松 壽 書記 高橋信良、横山安由美 |
支部報告および委員会報告(別掲)を除く、一般会務報告と協議事項を以下に記す。 報告事項 1.会員数と会費納入状況 10月18日現在、会員数は1932(普通1778、学生111、名誉4、賛助39)。2002年度退会者18。予算に対して約95%の会費が納入されている。 2.幹事会の活動 春季大会以降、幹事会は6月15日、9月28日の計2回開催された。今年度も昨年度同様、幹事会業務の効率化とそれに伴う幹事会開催回数の削減、常任幹事会の業務分担の明確化の方針に変わりはない。今後の予定としては、来年3月31日(月)に第3回幹事会を開催し、来年度春季大会で行なわれる会長・副会長選挙のための選挙管理委員会を発足させ(運営規則第5章第7条<2>)、併せて今年度幹事会の最大の懸案事項である委員会内規の見直しのための集中的審議を行う。4月下旬または5月上旬に第4回幹事会を開く予定である。常任幹事会については、1月から4月の間に2回開催し、主として本会通常経費の予算・決算案ならびにスタージュ経費の予算・決算案の審議を行なうことにしている。 (1)委員会委員の補充について 語学教育委員会については、すでに昨年度の第3回幹事会(5月11日開催)において、春の委員の半数改選の際に委員の補充を行わないことが確認されていた。6月の第1回幹事会の時点でとりわけスタージュ運営委員会において委員の充足状況がかんばしくなく、その後渉外委員会でも委員に欠員が出るなどしたが、現在、委員会内規の見直しが委員数の削減なども考慮に入れながら各委員会で進行中のことでもあり、当面のあいだ、語学教育・スタージュ運営・渉外の3委員会で、委員の補充を見合わせている。 (2)(1)と関連して、2点報告しておきたい。先ず、<1>委員の選出と支部の関係について。委員の選出は各委員会の内規に基づいて行なわれるが、各支部との関わりについてはこれまで明確な合意がなかったために委員のスムーズな交代が妨げられているという現実があった。今後は、人を確保するという実効的な側面と、支部の意向の尊重という二側面を強く意識しつつ、「幹事会としては委員選出にあたって各支部の協力をお願いしたい」とすることで幹事会の合意をみた。次に、<2>委員の「再任は妨げないが3選はできない」という文言の解釈について、これを、「3期連続して任につくことはできない」と解釈することで共通の認識に至り、幹事会議事録に残すこととした。 (3)大会の運営方法の変更について 今季大会では、大会実行委員会との協議の上で、プログラムの簡素化と大会費等の事前振込み制の導入を行った。従来、本会賛助会員の出版社の協力を仰いで行なってきたプログラムと発表要旨の作成については、すでに2002年度春季大会から、開催校に一任する方式へと変更しているが、今後も開催校との協議を通じて一層の工夫をしたい。また、大会費・懇親会費・昼食の弁当代については、受付事務の簡素化、金銭上の間違い防止、懇親会参加予定者実数の把握、懇親会に参加を申し込みながら当日無断で欠席する人の存在、昼食弁当の確実な引き取りなど、以前から指摘されていた問題について大会実行委員会と慎重に検討協議を重ねた結果、事前の郵便振込み方式の導入に踏み切った。前々から開催校が問題としてきた点をまとめると以下の通り。 <1>どれだけの大会費が集まるのか大会当日まで見当が付かず、予算がたてられない。 <2>大会前にこそ出費があるので、学会からの貸付金(50万円)と補助金(30万円)だけでは、やり繰りが厳しい。 <3>とくに小規模校、仏文専攻などを持たない大学にとっては、アルバイトの手配が大変。 <4>お金の扱いに不慣れなアルバイトに受付を任せることへの懸念。 <5>銀行の開いていない週末に、多額のお金を集めることの不安。 <6>受付を通らずに大会に参加する人を防げない、など。 上記<1>から<5>までについては、今回の事前振込み制の導入によって、ある程度問題解決が可能と考えているが、今後もこれを踏襲するかどうかは、今季大会の結果を踏まえて注意深く検討することとしたい。 なお、開催校の事務的負担の軽減、大会開催にかかる費用の抑制、大会運営の効率化等を目指して、常任幹事会としては、今後も、大会運営にかかわる事務作業の本会事務局への一部移管など、大会運営方法の改善を鋭意検討してゆく所存である。もとより、大会運営方法の変更については、他学会の例も参考にしながら、とりわけ開催校との綿密な協議検討を経て慎重に行なわれるべきものではあるが、大会運営の改善に対する幹事会ならびに常任幹事会のイニシアティブと今後の努力に対しては、特段のご理解をたまわりたい。 (4)支部規約と委員会内規の見直しの進捗状況について 本会会則の変更に伴う各支部規約の改正と委員会内規の見直しは、今年度の本会ならびに幹事会における最大の懸案事項であるという認識を、今年度幹事会は発足当初より持ってきた。もとより支部規約の改正は各支部の専権事項であって、幹事会として直接関与すべきものでないことは言うまでもないが、2003年度より始まる支部会費の代理徴収などとの関連で、本会会則と支部規約とのあいだに齟齬の生じないよう十分留意する必要がある点については、これまでもたびたび注意を喚起してきたところである。見直しの進捗状況の詳細は、このあとの支部報告ならびに委員会報告で明らかにされると思うので、ここでは今後の手順についてだけ簡単に触れることとしたい。 <1>現在、会員情報管理・規約担当の北見常任幹事と川瀬総務が、各支部の代表幹事ならびに各委員会委員長と緊密な連絡を取りながら、見直し作業に助言・協力している。 <2>委員会内規については、来年3月31日に予定される第3回幹事会までに各委員会で最終的な原案を作成し、当日、幹事会レベルで集中的に審議を行う予定である。 <3>支部規約については、すでに各支部の総会で正式に承認されたものについても、また未承認の新規約案についても、順次、表記上ならびに内容上の問題点について、担当常任幹事から各支部に対して参考意見を申し上げて検討をお願いしつつあり、また今後お願いすることにしている。 <4>できれば来年4月下旬もしくは5月上旬に予定されている今年度第4回幹事会で、または遅くとも来年6月の2003年度第1回幹事会で、委員会内規を一括承認する(委員会内規の作成・改定は幹事会の承認事項。運営規則第6章第8・9条を参照)。 <5>ただし、あり方検討委員会の内規の作成・改定については、他の委員会とは異なり総会の承認事項となっているため(運営規則第7章第9・10条参照)、他の委員会内規の幹事会承認と足並みをそろえて、来年の春季総会に内規改定の件を諮ることとする。 <6>2003年7月に、本会「規約集」を刊行するか、または「学会ニュース」で規約特集を組む。経費削減の観点から、後者の選択肢も残しておきたい。 (5)支部会費の代理徴収について 2003年度から可能となる支部会費の本会による代理徴収は、運営規則によれば「支部の要請に基づいて本会事務局がこれを行なう」こととなっている(第9章第1条<1>)。そこで事務局では夏休み明けに各支部にアンケートを発送し、年末までに代理徴収の希望の有無を回答してもらうこととした。なお、<1>滞納分の会費については、代理徴収は行わない、<2>本会が代理徴収した分について、これを本会口座から各支部の口座へ振り込む際の振込み費用は、本会が負担する、の2点を第1回幹事会で確認した。 (6)プログラムの発送について 今季大会のプログラムについて、「プログラムが届いている先生と届いていない先生がいるのはなぜか」という問い合わせが本会事務局にたびたび寄せられた。そこで、今季大会のプログラムの発送について説明しておきたい。 新会則の第13条<1>に、「各年度の所定の期限までに会費が未納の会員に対しては、会費が納入されるまで、第9条に定める会員の権利を停止する。」とあり、会費納入期限は、運営規則第3章第7条<1>で、6月30日と定められている。そこで、 <1>今年度の会費を納めた会員にはプログラムを九州大学から送付した(1250名ほど)。 <2>プログラム発送時に本年度会費が未納の会員は、本来は会則第9条(会員の権利)の規定にある学会誌・会報・会員名簿等の配布を受ける権利が停止となるはずであるが、しかしながら今年度は新会則への移行期間であることを考慮して柔軟に対処することとし、昨年までの会費納入者については、会費納入を催促する紙片を同封してプログラムを本会事務局から発送した(450名ほど)。 <3>会費を2年以上未納の会員(250名ほど)には、プログラムは発送されていない。ちなみに、7月に「学会ニュース」を送付した際にも、昨年までの会費納入者については同様の柔軟な対処を行い、会費の速やかな納入をお願いする紙片を同封した。ただし、本年度会費未納会員には、学会誌も2002年度版会員名簿も送っていない。昨年度分の会費すら払っていない人たち(すなわち、会費2年・3年未納会員)には、何も送っていない。この人たちは、このまま未納状態が続けば、今年度末で登録抹消となる。以上の処理について、ご了解たまわりたい。 (7)2002年度版会員名簿の発行について 実質的には昨年度幹事会の仕事であったが、2002年7月1日付で、会員名簿の2002年度版を発行した。今回から白水社にデータ入力を依頼することなく、本会事務局で編集・発行することとした。印刷も白水社から他社に変更し、結果として経費の削減につながった。記載事項については、従来の学歴欄ならびに学位欄を廃止し、電子メール情報を載せた。本年度会費未納会員には、前述したとおり、発送していない。なお、学会誌の印刷・発行についても、大会プログラム、発表要旨、会員名簿と同じように、経費の削減等の観点から、本会賛助会員の出版社に対する従来からの依存を今後は見直す方向で検討していることを申し添えておきたい。 協議事項 1.人事 監査役の選任の件を協議した。2期4年の任期を終えた藤田光一郎氏の後任として月村辰雄氏の選任が、また1期2年の任期を終えた藤野昭雄氏の再任が提案され、いずれも承認された。月村氏はスタージュ会計の監査を、藤野氏は本会通常経費の監査を担当することも併せて承認された。 2.2003年度秋季大会開催校の件 大阪外国語大学において、同大学の岩間正邦氏を大会実行委員長として、2003年10月25日、26日の両日に秋季大会を開催することが提案され、承認された。ひきつづき岩間氏より受諾の挨拶があった。 |