1999年度春季大会報告
ニュース103号(1999.7.10)より
総務 竹内信夫
1999年度春季大会は、神奈川県立外語短期大学、神奈川大学、関東学院女子短期大学、関東学院大学、フェリス女学院大学、横浜国立大学、横浜市立大学所属の会員により構成された横浜地区実施委員会によって、5月29日(土)、30日(日)の二日間にわたって神奈川大学横浜校舎を会場として開催された。実施委員会方式は今回が最初の試みである。
大会に先立ち、28日(金)午後、日仏会館及び青山学院大学において各種委員会が開かれ、29日午前中に大会会場において合同役員会と予備幹事会が開かれた。また、28日午後5時半より7時までフランス大使公邸においてフランス大使館によるレセプションが開催された。今大会は日程・形態ともに従来とは異なった形で開催されたが、大会参加者は666名にのぼり、予想を超えた盛会であった。
大会日程初日の29日午後1時よりセレスト・ホールで、神奈川大学の大場恒明氏の司会で開会式が行われた。開会の辞のなかで実施委員会委員長を務められた横浜国立大学佐藤東洋麿氏は今回の開催方式に触れ、それが新しい「実験」であるとの見解を示され、今大会の位置付けを明快に示された。続いて神奈川大学外国語学部長日高昭二氏の歓迎挨拶を受けて、阿部良雄学会会長の開会の挨拶があった。
続いて、まず東京大学石井洋二郎氏の司会でイジドール・デュカス友の会会長のJean-Jacques Lefrere氏の、その後一橋大学の恒川邦夫氏の司会でハイチの作家 Franketienne氏の特別講演が行われた。講演終了後、午後4時から6時まで「イマージュと文学」のテーマでシンポジウムが行われた。司会は東京大学小林康夫氏、パネリストは立教大学宇野邦一、東京大学野崎歓、学習院大学中条省平の三氏であった。
二日目は会場を11号館に移し、午前9時半より午後2時半まで、14の分科会に分かれて合わせて40の研究発表が行われた。分科会終了後、再びセレスト・ホールで青山学院大学石井晴一氏の司会で大江健三郎氏の特別講演が行われた。会場満席の盛況であった。引き続き、神奈川県立外語短期大学山崎ゆき子氏の司会で石川三千夫氏によるフランス・スタージュ報告会が持たれ、引き続いて成城大学一之瀬正興氏の司会で総会が開かれた(詳細は「総会」の項をご覧頂きたい)。所定の議事を終え、最後に横浜市立大学鈴村和成氏の閉会の辞を以て、本大会を無事終了した。
大会終了後は、横浜東急ホテルに場所を移し、渡辺芳敬氏の司会で懇親会が開かれた。大野英二郎氏の開宴の辞に始まり、来賓(在日フランス大使館公使Yves DELAUNAY氏、パリ第3大学教授Pierre-Edmond ROBERT氏)のご挨拶を頂き、また学会を代表して菅野昭正氏の挨拶があった。大勢の会員が会場狭しと参集して大変賑やかな懇親会であった。
前例のない形で本大会の運営にあたられた横浜地区実施委員会の方々に敬意と感謝の意を表したい。また、最後になったが、学会事務局の大谷克子さん、丸山理絵さんにいつもながら大変お世話になった。併せて心より感謝申し上げたい。