1998年度秋季大会報告
ニュース101号(1998.12.15)より
幹事長 竹内信夫
1998年度秋季大会は、10月24日(土)、25日(日)の両日、大阪大学豊中キャンパスにおきて開催された。これは、大阪大学文学部創立50周年を記念する行事の一環として、大阪大学が積極的に開催を引き受けてくださったものである。両日ともに、前日までの雨天が嘘のような晴天に恵まれた。参加者は、大阪大学受付分で、506名(うち賛助会員16)であったが、実際にはこれ以上の人が参加したものと思われる。
第1日目。午後1時からの開会式において、まず高岡幸一氏(大阪大学)の開会の辞が述べられ、続いて大阪大学の副学長本間正明氏と同文学部長川北稔氏の御挨拶を頂いた。両氏とも、学問的刺激に富む内容の御挨拶であった。最後に本学会の阿部良雄会長の挨拶が述べられたが、本間・川北両氏の言葉をしっかりと受け止めた、まことに本大会の充実を予感させる挨拶であった。
開会式に引き続いて、シンポジウム「絵画と文学」が、吉村和明(國學院大學)、吉田典子(神戸大学)、吉川一義(東京都立大学)の3氏をパネリストとして、大阪大学内藤高氏の司会の下に催され、さらに本学会招聘文化使節のNicole MOZET氏(Université de Paris VII)による特別講演«Balzac mode d'emploi : quels textes pour quelle lectures?»が行われた。司会は大阪女子大学村田京子氏。
第2日目は、まず午前・午後にわたって8つの分科会発表が行われた。続いてフランス語教育学会の招聘文化使節Bernard CERQUIGLINI氏(Institut National de la Langue Française)による特別講演«Sur l'origine de la langue française : le Prince, ou le Poète?»が行われた。司会は筑波大学青木三郎氏。
その後、甲南女子大学中堀浩和氏を議長として総会が開かれ、ほぼ予定通りの時刻に、大阪大学柏木隆雄氏の閉会の辞を以って1998年度秋季大会が閉じられた。
続いて、会場を千里阪急ホテル仙寿の間に移し、大阪大学岩根久氏の司会で、懇親会が開かれた。中川久定副会長の挨拶、田島宏名誉会員の発声による乾杯で宴は始まり、フランス大使館語学担当官Jean-Noël JUTTET氏、特別講演者の挨拶を挟みつつ、主催校有志のdégustationによって選ばれたワインの酌み交わされるなか、盛会のうちに懇談の宴は終わった。参加者は172名。
今秋季大会を成功裏のうちに終えることができたことについて、主催校のスタッフの方々に心から感謝申し上げたい。また、学会事務局の大谷克子さん、丸山理絵さんの協力にもお礼申し上げる。