フランス語教育国内スタージュ(Stage)

過去のスタージュ

2006年3月26日 17時38分 [WEB担当]

le 26 mars 2006

2006

9h20-10h50
発音の教え方 Méthodologie de l'enseignement de la phonétique/ prononciation
(Mme Uzawa 鵜澤)

  En partant des caractéristiques phonétiques (concernant les sons et la prosodie) du français, et en considérant les difficultés particulières des Japonais, nous verrons les éléments phonétiques, plus exactement phonologiques, à traiter dans la pratique du cours. Nous ferons des exercices qui nous montreront comment ces éléments prennent place dans l'apprentissage du français. Des techniques de correction phonétique seront présentées au cours de la séance. Nous parlerons également de l'enseignement de l'orthographe française découlant de la prononciation.

11h00-12h30
授業分析の手法・新教案準備 Préparation de pratique de classe
(Mme Nakamura 中村)

 「より良い授業をしたい。」これは、私たちフランス語教育の現場にいる教員であれば誰もが望むことだと思います。ところで、「良い授業」とは何なのでしょうか? 自分の授業は「良い授業だ」あるいは「良い授業ではない」というような感想はどこからくるのでしょうか?

 この疑問から出発して、授業での「教師の役割」や「教室空間の使い方」など、学習活動に変化をもたせるために必要な要素について考えてみましょう。また、授業で何が起こっているのかを知ることが授業改善にもつながって行くのですが、そのためには授業を客観的に見る必要があります。言い換えると「授業分析」です。その授業分析のいくつかの方法を見てみましょう。最後に、基本的な「授業の組み立て方」を見直しながら、次のセアンスのための「教案準備」をします。このスタージュ申し込み時に提出していただいた教案をもとに手直しされても、また改めて「新教案」を作成されても構いませんが、今までとは少し「味付け」を変えた授業を考えてみませんか?

14h00-17h15
教案の発表と討論 Présentation du plan de leçon
(Mme Nakamura中村 + tous les intervenants disponibles)

「授業分析の手法・教案準備」のセアンスで作成した教案をもとに、受講者による模擬授業を行います。

0. 最初に、作成した新教案の中で、このスタージュで学んだことに関連して特に工夫したこと、初めて挑戦すること等を、まずフランス語で2~3分間紹介していただきます。(このセアンスに参加予定のフランス人講師のため。)

1. 一人あたり7~8分以内でできるactivité(またはactivitéの一部)を発表していただきます。

2. 発表後、学習者役からの3~5分内でのコメント(2~3名)。(時間的余裕がないので、学習者役の方全員に予め小さな紙を配布しておいて、気づいたことを模擬授業中にその都度メモしていただきます。メモは「記名」とします。このメモは、後日、受講者の方に郵送致します。)

3. 発表を行う順番は当日のセアンス初めに発表します。

 他の受講生の方々や出席している講師たち、スタージュ準備委員会メンバーの方たちを学習者に見立てて実際に授業をしてみましょう。実際に教壇に立っている方も、まだ教えてはいない方も、たとえ短い時間でも人前で授業をするのは不安なものですね。でも、怖がらないでください。学習者役の講師たちや委員会メンバーは、皆さんがそれぞれに「自分らしさ」をより出せる授業にするために心から応援しています。他の人と比べたり、授業評価をするためのものではありません。授業には個性が反映されますが、その授業を観察する側についても同じことが言えます。受け取り方は個人によって差があります。それは各自の持つ価値観や考え方の違いから当然のことです。従って、寄せられるコメントは様々でしょう。ある人にとっては「良い」と思われることが、別の人には「物足りない」と思われるかもしれません。でも、これは実際の授業で「ある学生(生徒)には...」というのと同じことです。大切なのは、日頃、「自分では気づかないことを知ること」です。「とらえ方」は個人の数と同じだけあります。そういうコメントは決して決定的なものではありません。受講者の皆さんが、このスタージュ後(あるいは、もっと先の将来)、フランス語教育に携わっていかれる時の参考材料としていただければ幸いです。Bonne continuation !