2001年度秋季総会報告
ニュース110号(2001.12.10)より
幹事長 川瀬武夫 |
議長 高橋秀雄 書記 中野知律 松村剛 |
支部報告および委員会報告(別掲)を除く、一般会務報告と協議事項を以下に記す。 報告事項 1.会員数および会費納入率 9月30日現在、会員数は2012(一般会員1798、学生会員152、名誉会員3、賛助会員40、図書館関係19)で、予算に対して約80%の会費が納入されている。 2.幹事会の活動 春季大会以後、幹事会は6月16日と10月6日の2回開催された。昨年の秋季大会総会によって承認された、幹事会構成にかかわる会則の一部改正に基づいて発足した初めての幹事会であり、新しい会則に盛り込まれた理念をいかにして実現するかについては、まだ充分に確信を持てない手探りの状態がつづいているが、当面は幹事会開催回数削減の方向と、それに伴なう常任幹事会の業務分担の明確化を押し進めていきたい。 (1)会員登録用紙の書式を従来のはがき版からA4版に変更したことに伴ない、既会員に対してもほぼ同様の書式で会員情報の再登録をお願いした。締切は9月30日であったが、これまでに再登録された分は全会員の約40%にすぎない。まだ再登録を済ませていない会員は、速やかに登録用紙に記入して返送していただきたい。 (2)2002年度版会員名簿の編集作業に入るにあたっては、今回再登録された会員情報にもとづき、名簿掲載情報を事務局が一括してデータベース管理することで、会員の個人情報の取り扱いについて今後一層の配慮をはかりたい。新しい会員名簿には電子メール・アドレスの掲載を予定する一方、掲載情報の一部簡略化も検討している。 (3)アートランドホテル蓼科における夏期フランス語スタージュは今年で2年目を迎えた。運営委員会として、会場となったホテルの施設面での把握がまだ充分でなかったせいか、宿泊条件について一部の参加者に若干の不満を与えた面もあったようだが、スタージュの内容そのものにかんしては、5名のフランス人講師陣の素晴らしい熱意と努力のおかげで、きわめて大きな成功を収めることができた。長い歴史を持つこのスタージュが、社会状況の変化に応じて、フランス語担当教員のrecyclageのためのかけがえのない機会という新しい意義を着実に獲得しつつあることを実感した。また今回のスタージュの成功を支えたものとして、現地責任者を含む運営委員会のメンバーの献身的な奉仕があったことをあらためて強調しておきたい。 (4)春季大会で新たに設置が承認された広報委員会の内規が幹事会において検討され、一部文言の修正の上、合同役員会に提案することが了承された。合同役員会ではさらに一部文言を修正の上、これを承認した。 (5)2000年度幹事会が諮問した二つの点、すなわちスタージュの存続意義と運営方法について、および語学教育委員会の任務の見直しについて、学会のあり方検討委員会から中間報告を受けた(学会のあり方検討委員会の報告を参照)。とくに語学教育委員会の問題については、最終答申が出るのを待って、幹事会として本格的な審議を行なう予定である。 (6)昨年の秋季大会総会において設置が承認された会則改正委員会は、春季大会以後、6月30日と9月29日の2回にわたって委員会を開催し、すでに承認済みの幹事会構成にかんする部分を除く、残された会則条文の検討を行ない、6月30日の委員会では第3次案を作成し、さらに9月29日の委員会においては、その第3次案の補足・修正と、現行の施行細則にあたる運営規則の一部の改正文案が検討された。 会長・副会長が出席した10月6日の幹事会において、今回の会則改正作業に当初から参加している竹内信夫委員により、会則全面改正案の全文と新しい運営規則の一部の案文についての説明が行なわれ、一部文言が修正された上で、合同役員会に提出することが了承された。合同役員会では中地総務が改正案の説明を行ない、今後の改正の手順が承認された(協議事項を参照)。 (7)横浜女子短期大学助教授善本孝氏の解雇をめぐる裁判について、本年2月1日の横浜地方裁判所の判決で善本氏が全面勝訴を勝ち取り、4月1日付で職場復帰を果たしたことは春季大会における総会で前幹事長が報告したとおりであるが、さらに10月10日に東京高等裁判所において控訴審の判決が言い渡された。すでに学園側が解雇を撤回しているという理由で、地位確認の訴えは却下されたものの、解雇期間中の給与の支払いについては横浜地裁の判決と同じ支払額が認められた。これは解雇の撤回を解雇時に遡って適用するという判決であり、善本氏側の実質的な勝訴といえる。学園側は今回の判決に対して上告しない模様で、これをもって3年越しの裁判も一応の決着を迎えたとのことである。善本氏からこの間の本会の精神的サポートに対して感謝の念が伝えられている。 とはいえ、4月の職場復帰以降、授業担当のない事務職勤務という不正常な状態が残念ながらつづいており、問題の真の解決が実現するまでにはなお困難な道のりが予想されている。本会としても今後の推移をさらに注意深く見守っていきたいと考えている。 協議事項 1. 名誉会員推挙の件 阿部良雄前会長を本会の名誉会員とすることが承認された。 2.会則改正の件 3.運営規則改正の件 報告事項2-(6)で述べられた経過を踏んで作成された会則改正案の全文(2000年度秋季大会で一部承認された分を含む)、および運営規則(従来、施行細則と呼ばれていたもの)改正案の一部が、中地総務の説明により示された(詳細はこちら)。今季総会ではまだ承認を求めるものでないが、運営規則改正案の全文が整うのを待って、来春の総会において会則と運営規則の一括承認をめざすという全面改正の手順が承認された。 4.2002年度秋季大会開催校の件 九州大学において、2002年10月26日と27日の両日に秋季大会を開催することが提案され、承認された。ひきつづき同大学の高藤冬武氏より受諾の挨拶があった。 |