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2023年2月23日 10時01分 [広報委員会]

原大地『ステファヌ・マラルメの<世紀>』公開合評会

イベント

来たる3月25日、東京大学フランス語フランス文学研究室では、以下の通り、原大地『ステファヌ・マラルメの〈世紀〉』の公開合評会を開催します。ふるってご参加下さい。

概要
1898年に没したステファヌ・マラルメは、続く世紀を通し、文学的現代性の先駆者として、あたかも20世紀を生きる同時代人であるかのごとき関心をかき立ててきた。そうした時代錯誤を正すべく、近年は19世紀を生きた詩人の実態に立ち返り、「孤高の詩人」像を相対化する企ても見られるようになった。「我らの同時代人」から「彼らの同時代人」へ、というわけだろうか。
しかし原大地『ステファヌ・マラルメの〈世紀〉』(水声社、2019年11月)によるなら、事態はそれほど単純ではない。たしかにマラルメは芸術家の使命を、「自らが生まれ出た〈世紀〉を彼自身の〈世紀〉とすること」だとみなしていたが、ただしこの務めを、「時世と共に在る(contemporain)」ことなく果たさねばならないと考えていた、というのだから。よき生活人でありながらも夢想を捨て去ることがなかったこの詩人において、「絶対と日々」(ステンメッツ)はいかに結びつけられていたのか。
コロナ禍に伴い延期されてきた本合評会では、刊行後3年を経ていささかも色褪せることのないこの画期的な力作を縦横に読み解くことで、わたしたちの〈世紀〉におけるマラルメ再読の機運に弾みをつけたいと願っている。

日時:     3月25日14 :00〜16 :40
場所:     東京大学(本郷キャンパス)法文2号館第2大講義室(対面)
        Zoomでのオンライン形式での視聴可
要予約 対面・Zoom参加とも、以下のウェブページで参加登録をして下さい。
(ポスター左下のQRコードからの登録も可能です)
対面参加:https://docs.google.com/forms/d/1bs2fC8VRrD6rIOB4q6cnvE_vxTQ3JDIHr-E2_MIVNS0/
Zoom参加:https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZ0rdOChrzguE9e8zMchgxF_bu9Bmty2mKlq

評者      片岡大右(批評家)・森本淳生(京都大学)・郷原佳以(東京大学)
著者  原大地(慶応大学)
司会  王寺賢太(東京大学)

主催 東京大学文学部フランス語フランス文学研究室
問い合わせ先:kentao@l.u-tokyo.ac.jp

添付ファイル(PDF):20230325 原大地『ステファヌ・マラルメの〈世紀〉』ポスター.pdf